林業の仕事

林業の仕事

 

森の恵みは、林産物の生産や水源のかん養、
災害の防止などの公益的機能だけでなく、
広く農地、海にまで及んでいます。

林業の仕事について

森林の中で働く林業のサイクルについてご紹介します。

1.地拵え

伐採後、植栽するたえに散乱した伐採木の枝葉や残木を取り除き整地する作業です。

2.植栽

伐採後、目的や土地に合った種類の苗木を植えます。

3.下刈・除伐

苗木を植えてから数年間、苗木の成長を阻害する雑草を刈払機を使って刈ります。
毎年夏の間に行う作業です。

4.伐倒

チェーンソーを使って木を刈ります。

チェーンソー

林業になくてはならない機械。
根切り・枝払い・玉切り等あらゆる場面で利用される。
便利な機械が出てはきているが、木材によって質の良いもの、切断が微妙なものはチェーンソーを使って切っている。

5. 集材・造材

伐倒した気をウインチ付グラップル、スイングヤーダ、タワーヤーダ、集材機などを使って作業道近くまで引っ張ります。

作業道近くまで運ばれた木を、長さを測りながら同じ長さに切り分けていきます。
これをチェーンソーで行う場合もありますが、プロセッサーまたはハーベスターという機械を使って行う場合もあります。この時に木材として使えない部分や枝の部分を同時に切り落とします。

タワーヤーダ

架線で集材できる人工支柱を装備した集材機。

プロセッサー

枝が付いたままの木材の枝を払い、さらに3mや4mなどの長さに切りそろえる。
現在の林業にはなくてはならないものになっている。

ハーベスター

伐倒、造材、集積作業を一貫して行うことができる機械。

6. 運搬

造材した丸太をグラップルという機会を使って、フォワーダー(運搬車)に積み込み、山土場(やまどば)まで運びます。
その後、山土場でトラックに積み替えて、市場等に運びます。

グラップル

木材を掴んで運ぶ機械。

フォワーダー

丸太を積んで山土場まで運ぶ機械。

林業を支える高性能林業機械の詳細は、林野庁のホームページをご覧下さい。
高性能林業機械について(林野庁HP)

1日の行動スケジュール例

8:00 現場集合

12:00 昼休憩
(1時間程度)

16:00 終了

3~5名でチームになり、山を任せられます。
ベテランもいれば、経験の浅い人もいますが、みんな一丸となって仕事にあたります。
木を玉切りする人・集材する人と、それぞれの役割分担が決まっていて黙々とみな自分の仕事に集中し、チェーンソーの音、機械の運転音の中、仕事が静かに流れていきます。